給食の美味しい『おでん』の作り方!こどものおでん嫌いな理由とは?

2018年12月7日

 茶飯 牛乳 味噌おでん 煮浸し みかん 

 

あっくん
昨日から急激に寒くなり、おでんが美味しい季節到来ですね。本日は『おでん』について解説していきます。

 

本記事の内容

・各献立に関する解説とポイント

・『学校給食のおでん』について

・『味噌おでん』のレシピ情報

 



 


味噌おでん

寒い日の定番メニュー。

時間をかけて、煮込んだ、
『おでん』は具材に味が染み込んでて、
心もカラダもポカポカにしてくれます。

 

下記にレシピも掲載してあります。
ぜひ、ご家庭でも作ってみてください。

 

あっくん
子ども向きに作られた甘味噌のタレが、おでんにピッタリ合うので、こどもにおでんを食べさせる時にオススメです。

 

 


おでんの歴史や由来

室町時代に流行した豆腐田楽。

 

※豆腐田楽とは?
拍子木型に切った豆腐に竹串を打って焼いたもの。

 

この豆腐田楽が「おでん」の語源になったと言われています。

 

あっくん
豆腐田楽の「田楽」に「お」を付けて、「おでんがく」から、【おでん】です。

 

江戸時代の庶民に愛され、煮込みおでんへと変化していきます。

さらに屋台や居酒屋で食べる料理から、家庭で食べる料理となっていき、寒い日の現代の定番料理になりました。

 

 


おでんの人気の食材ランキングTOP5


第5位 はんぺん

だし汁を吸って、ふわふわになった、はんぺんは口の中で溶けます。

 

 


第4位 こんにゃく

切り込みが入ったコンニャクは噛めば噛むほど、味がします。

 

 


第3位 竹輪

魚の旨味がしっかり練りこまれていて、旨味を感じられます。

 

 


第2位 たまご

おでんのつゆが染み込んだ茹で玉子は人気の逸品。

 

 


第1位 だいこん

だしが染み込んで、食感もやわらかく煮た大根。おでんでかかせない具材。

 

 


給食のおでんが嫌われる理由

大人は大好きなおでん。

でも、こどもたちは、おでんが苦手な子が多いです。

 

あっくん
僕も小さい頃はおでんが苦手でした。

 

そもそも、おでんは、ごはんのおかずになりません。

 

おでんは大人の食べ物

 

熱々のおでんにカラシをつけて、日本酒と一緒にくぃーっと召し上がるものと、僕の中では、認識しております。

ですから、ごはんのおかずにむかないと言うのが、こどもたちに嫌われる最大の理由?なのではないかと思います。

 

あっくん
とてもじゃないですが、白飯は進みませんよね。だからこそ、本日は茶飯なのですが・・・

 

その他の嫌われる理由としては、

 

おでんは何日も食卓に続いて出てくるから。

 

たいていのご家庭では、1回でおでんを食べきれず、次の日も余ったおでんが出てくる確率が高め。

大好きなカレーでも、2日連続で夕飯に出てくると、萎えてしまうのに、

 

あっくん
おでんが2日連続で出てきた日には、もう、この世の終わりなのかと思ってしまう程、こどもの頃は、落ち込みましたね。

 

今、考えてみると、とても贅沢な悩みですけどね。

 

給食のおでんは冷めている。

これも嫌われる理由のひとつかもしれません。

こどもたちの方に運搬して、クラスで配膳して「いただきます」をする頃には、相当、冷めています。

やはり、おでんは熱々でいただきたいですね。

 

 


おでんの煮込み時間

おでんは長く煮込めば煮込む程、美味しくなるイメージですよね。

しかし、食材によってはそんなことがありません。

特に練り物製品

 

長時間煮込みすぎると、だしの味は強まるが、素材本来の味や旨味が損なわれてしまいます。

2時間以上、煮込むと、具材の型崩れも目立ちます。

 

オススメは1時間程です。

 

入れる順番も、味の染み込みにくいものから順番に入れていきます。

だいこん、たまご、ちくわぶ等を最初の方に入れて煮込んでいき、味の染み込みやすい、ちくわ、つみれ等の練り製品は後半に入れます。

最後に型崩れしやすい、ハンペンやガンモを入れたら、完成です。

火加減は沸く直前まで上げて、弱火で煮込みます。

 

 

味噌おでんのPOINT
★おでんは1時間程煮込む
上記でも解説したとおり、おでんはただ煮込めばいいという料理ではありません。逆算しながら、食材を釜に入れていきます。切りもの、下茹で等、釜の回転が多いので、朝はバタバタします。


★アレルギー対応に注意
アレルギーの除去食を間違えないように、しっかり確認して作りましょう。


★味噌ダレの濃度
作り手により、だいぶ違います。煮詰め具合により、濃度が変わるからです。汁に混ぜやすいように、緩めな方も入れば、
具材につけられるぐらいの濃度にする方もいます。栄養士のお好みに合わせましょう。

 

 

味噌おでんのレシピ

【味噌おでん 1人分の分量 g 】

うずら卵・・・・20
さつま揚げ・・・20
つみれ・・・・・12
さといも・・・・50
大根・・・・・・40
こんにゃく・・・20

しょうゆ・・・・1.5
塩・・・・・・・0.6
だし汁・・・・・85

 

《味噌ダレ》
砂糖・・・・・・2.5
甘味噌・・・・・・5
みりん・・・・・1.5
酒・・・・・・・0.3
水・・・・・・・・5

※実際に作った給食とは分量をアレンジしてます。

 

味噌おでんの詳細レシピを見る

 



 


 「おでん」なのにお残しがゼロ!?

おでんって、せっかく頑張って作っても、おでんが苦手な子が多いので、いつも残食量を見て悲しくなってしまいますよね。

しかし、お残しがほとんどなく、子どもウケする「おでん」が存在するのです。

それが、肉味噌おでん

九州の小学校では、給食のおでんと言えば、肉味噌おでんと言うイメージが強く、大人になってからも懐かしく食べたいという方が続出する程だそうです。

 

そんな気になる肉味噌おでんの作り方はめちゃくちゃ簡単なので解説します。

肉味噌おでんの作り方


①挽き肉を炒めて、調味して肉味噌を作ります。

②その肉味噌にだし汁を加えて調味する。

③おでんの具材を入れて、いつものおでんのように弱い火で煮込んでいく。

※あらかじめ肉味噌を別に作っといて、いつものようにおでんを煮込んで、仕上げ10分ぐらい前に肉味噌を入れて作っても良い。

 

肉味噌おでんのレシピ

【肉味噌おでん 1人分の分量 g 】

 

牛挽き肉・・・・・15
炒め油・・・・・・・1
白味噌・・・・・・・6
砂糖・・・・・・・・2
みりん・・・・・・・1

お好きな具材

だし汁・・・・・・80
しょうゆ・・・・・1.5
塩・・・・・・・・・1

※味は調整しながら作ってみてくださいね。

 

 


余りがちな『おでん』のリメイク・活用術5選

ご家庭で作った際に大量に余ってしまう「おでん」。

 

あっくん
個人的には、翌日のトロトロで染み込んだおでんを食べるのも好きですけどね。

 

まさか捨ててしまってるって方はいませんよね?

おでんの様々の具材による、旨味たっぷりの出し汁を、捨ててしまうのは勿体ないです。

 

上記でも解説しましたが、2日連続のおでんは、こどもたちがおでん嫌いになってしまう理由のひとつです。

 

余った具や汁を使用して、ご家庭でリメイクしてみませんか?

 

あっくん
給食調理員おすすめリメイクをご紹介します。

 


①味噌煮込みうどん

味噌、うどん、カボチャを入れて、ほうとう風、味噌煮込みうどんにリメイク。

 

 


②和風カレー

カレー粉、でんぷん、小麦粉を使用して、こどもも大好きな和風カレーがおすすめ。

 

 


③炊き込みごはん

おでんの出しは炊き込みごはんに合います。具材を細かく切って、炊き込みましょう。

 

 


④天ぷら

味が染み込んだ具材に衣をつけて揚げるだけ。めんつゆいらずの美味しい天ぷらです。

 

 


⑤洋風トマトおでん

トマト缶、えび、あさりをプラスして、イタリアンなトマトおでんにリメイク。

 

 


煮浸し

白菜、油揚げ、にんじんの煮浸しです。

 

あっくん
削り節を炒り粉にします。白菜と人参は軽く下茹でします。白菜から出てくる水分だけで、作ります。

 

 


みかん

愛媛のみかんです。

みかんの生産量は和歌山に続いて、愛媛が第2位です。