小・中学校の給食の分量は?「ごはん、おかずの量、食材の大きさ」などを徹底解説!
学校給食のごはんの量や各食材の規格や大きさ等について、各年代 (小学校、中学校) でどれぐらいなのか知りたいです。
今回は「給食で、こども達がどれぐらいの量や大きさのものを食べてるんだろう?」など、このような疑問に思っている方に読んでもらいたい内容になります。
各年代の給食の食材などの基準量などについて、詳しく解説していきます。
・各年代の栄養価について
・小学校や中学校の主食量や主菜量
目次
各年代の必要な栄養価について
生徒1人1回あたりの学校給食摂取基準値 | ||||
区分 | 小学生(1~2年) | 小学生(3~4年) | 小学生(5~6年) | 中学生 |
エネルギー | 560kcal | 660kcal | 770kcal | 850kcal |
たんぱく質 | 16g | 20g | 25g | 28g |
脂質 | 摂取エネルギー全体の25~30% | |||
ナトリウム | 2g未満 | 2.5g未満 | 3g未満 | 3g未満 |
カルシウム | 300mg | 350mg | 400mg | 420mg |
鉄 | 3mg | 3mg | 4mg | 4mg |
ビタミンA | 130ugRE | 140ugRE | 170ugRE | 210ugRE |
ビタミンB1 | 0.4mg | 0.4mg | 0.5mg | 0.6mg |
ビタミンB2 | 0.4mg | 0.5mg | 0.5mg | 0.6mg |
ビタミンC | 20mg | 23mg | 26mg | 33mg |
食物繊維 | 5.5g | 6.0g | 6.5g | 7.5g |
※↑文部科学省のデータより
成長期はカルシウムが大切
成長期のこどもは成人に比べて骨の成長が活発です。
骨量が増加するこの時期に骨を丈夫にしておくことは大切なことであり、特にカルシウムはしっかり取りたい栄養素になります。
カルシウムは強い歯や骨をつくるだけでなく、筋肉の収縮や神経を安定させる作用もあります。
小学校よりも中学校の方が配食量の計算が楽
中学校の給食になると1人分の量が全学年、同じになるので、小学校のような「低学年、中学年、高学年」と3段階に分けた面倒な計算をしなくて良いので、計算が苦手な方は中学校の給食作りの方がオススメです。
しかしその分、中学校は量が多いので、決して楽ではありません。
小学校の100食と中学校の100食では、食材量が全く違います。
学校の生徒数の割合にもよりますが、中学校100食は小学校でいう約130〜150食相当の量になります。
食材の切り方の違いは?大きさは統一?
切裁作業時にも各施設で大きな違いがあります。
切裁(せっさい)とは?
野菜を切り、食べやすい大きさにすること。
↑画像はにんじん、大根、5mm幅のイチョウ切り。ごぼうは半分ななめスライス。
その施設の栄養士や責任者の考えだったり、その献立内容により、切りもの等の大きさは変わります。
小学校なのに中学校のサイズで切っていたりすれば、小学校なのに保育園の給食より小さめに切っていたりと、現場によってバラつきがあります。
また、学校給食は大量調理なので、機械 (裁断機) が導入されているところが多く、機械で切れば、小学校も中学校も同じサイズの切り方になってしまいます。
小学校や中学校の主食量や主菜量について
上記でも解説しましたが、小学校であれば、低学年、中学年、高学年で必要とする栄養摂取量が違います。
パンや肉、魚の切り身等の個付けの食材は、各学年によって重量を変えなければなりません。
学校給食の主食と言えば、ごはん。
米飯給食を進んで実施している自治体が多いです。
なぜ、全国の学校給食で米飯給食が推奨されるのか?
お米は和食・洋食・中華と、どんな料理とも相性が良いです。
お米はパンや麺のように油や食塩などを加えなくても、水を加えて炊くだけで、おいしい白米を食べることができます。
また、パン屋でパンを注文するよりも、自校で、ごはんを炊いた方が、給食にかかるコストを安く抑えることもできます。
その他にも、ご飯を和食にして食べることは食育にも繋がります。
それでは、食材や料理のそれぞれの配食量について解説していきます。
【ごはんの量 1人分】
小学生の低学年(1、2年) 160g
小学生の中学年(3、4年) 180g
小学生の中学年(5、6年) 200g
中学生 250g
↑中学生の食器ではないので、てんこ盛り…
この「ごはんの量」も学校によって、微妙に違かったりします。
メニューによっても、ごはんの量も変わります。
(例えば、カレーライスなどの日はこの分量より、1.1〜1.2倍ほど、ごはんの量が多くなります)
【パンの量 1人分】
学校給食専門のパン屋さんから届いた胚芽パンになります。
パンの重量 | |
小学生 1~2年 (低学年) | 60g |
小学生 3~4年 (中学年) | 75g |
小学生 5~6年 (高学年) | 90g |
中学生 | 100g |
【主菜量】
肉類
ハンバーグの重量 | |
小学生 | 80~100g |
中学生 | 130g |
※画像は後日アップ予定
唐揚げの個数 | |
小学生 | 20gを2~3個 |
中学生 | 20gを4個 |
※画像は後日アップ予定
肉の切り身 (豚肉の生姜焼き、鶏肉の照り焼き等) | |
小学生 | 1切れ 40〜60g |
中学生 | 80g |
魚類
魚の切り身 (1切れ) | |
小学生 | 40〜60g |
中学生 | 80g |
↑画像はサバの味噌煮。
「さば切り身60g」小学校の給食で扱われるサイズ。
↑画像は鮭フライ。
美味しそうに揚がっていますね。
こちらの「鮭の切り身も60g」小学校の給食で扱われるサイズ。
【汁物の量】
味噌汁などの汁物 | |
小学生 | 150〜180g |
中学生 | 230g |
まとめ
食材・料理/年代 | 小学生 | 中学生 |
ごはん | 160~200g | 250g |
パン | 60~90g | 100g |
肉や魚の切り身 | 40~60g | 80g |
汁物の量 | 150~180g | 230g |
今回は学校給食における各年代の食材・料理ごとの摂取量の目安について、解説しました。
ご家庭でも、ごはんを作る際、こどもにどれぐらい食事を摂取させてあげればいいか、本記事をご覧になって、少しでも参考になったのであれば幸いです。
子どもが心身ともに健康に育つために、日ごろからバランス良い食事を心掛けることはとても大切なことになります。
成長に必要な栄養素をしっかりとって、成長に必要な生活習慣を身につけさせましょう。
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