新型コロナが学校給食に与えた影響は!? 今後の給食業界を考察…




 

新型コロナウイルス。

 

世界での感染者数がついに
100万人を超えてしまいました。

 

感染の拡大が止まりません。

 

自粛生活の長期化。

いつ出される?緊急事態宣言。

いくら貰える給付金。

 

絶えないコロナ関連の報道。

 

感染が多く見られる都市では、

ほとんどの学校がGW明けまで、
休校が延長になりました。

とんでもなく、
長い春休みですね。

 

中には、長期休みで嬉しいとか、
楽観的な調理員もいるかもしれませんが、

コトはだいぶ深刻です。

 

あっくん
家族達を支えている僕は、
毎日、不安な気持ちでいっぱいです。

 

 

学校給食にコロナがもたらした影響、

長期化する自粛生活。

 

今後、学校給食に未来はあるのか?

 

今回はこれらのことについて、
考察してみたので解説していきます。

 

 

本記事の内容

・新型コロナが給食にもたらした影響

・今後の給食業界について

 

 



 

 


はじめに・・・

僕が学校給食で働こうと思った
理由のひとつに、

 

この仕事なら、
まず職を失うことがない。

 

学校給食がなくなるわけがない。

 

だから、きっと大丈夫だろう。
食いっぱぐれることはないはず。

という安易な考えがありました。

 

この先、少子化はあるにせよ、

『こども』という存在が、
この世からなくなることもないだろうし、

『学校』がなくなることもなければ、

 

大人になってからも、
かけがえのない思い出の
ひとつになるであろう

『給食』というものじたいが
なくなるなんて・・・

 

そんなことは絶対ない!と考えて、
学校給食調理員という

この職に就いたわけですが。

 

今回のコロナショックにより、
そんな想いも揺らぎ始めています…

 

 


コロナが給食にもたらした影響

 

●給食パートから新型コロナ感染者

●障害者福祉施設の調理員からクラスター発生

 

詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

 

 


●悲鳴をあげる給食納入業者

小中学校の給食用食材を
卸している山梨県にある会社が、

今回のコロナによる休校の影響で、
売り上げが大幅に落ち、
自己破産を余儀なくされました。

このような会社を増やさないためにも、
農林水産省は、学校給食用の
納入予定だった食品の代替販路を
確保するため、

「食べて応援学校給食キャンペーン」

特設通販サイトを

「うまいもんドットコム」 内に開設。

全国の困っている給食関連事業者を
支援するため、未利用食材の
購入支援キャンペーンを実施中。

新型コロナの影響が深刻さを増す中、
苦境に追い込まれている業者への
支援がさらに求められています。

 

 


●給食費の無償化

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
子育て世帯向けの経済対策として、
小中学校ともに給食が
無償化になる地域も出てきています。

全国の給食費ランキングについては、
宜しければこちらをご覧下さい。

 

 


●学校給食の食材に和牛を検討

新型コロナウイルスの感染拡大の余波で
販売が落ち込んでいる高級和牛を、
学校給食で活用する案も出ています。

 



 


休校の長期化による失業者の増加

休校が長期化すればするほど、

給食の食材をメインにしている
数多くの納入業者が倒産していきます。

そして、僕らのような
民間の委託給食会社にも
大打撃を受けます。

 

僕の会社の3月分の給料計算は、

出勤予定だったが、
休校により自宅待機を余儀なくされ、
お休みになってしまった日だけ、

社員もパートも
日額60%の最低保障という形でした。

 

会社によっては、
全く保障されないところも
あったかもしれないので、

これは有り難いことだと
思っています。

 

しかし、4月以降も休校が解除されるまで、
ずっと保障を続けられるのでしょうか?

 

自治体によって、
会社は委託金が貰えるところと、
貰えないところがあります。

 

国から会社にある程度の、
援助はあるのかもしれませんが、

会社の収入源が確実に
減っていくのには変わりません。

 

会社側も経営困難に陥り、
いつまでも、社員やパートの給料を
保障し続けるのは難しいでしょう。

 

保障が貰えないのであれば、
辞めていかれてしまう方もいるかと
思いますが、

コロナの影響で、
飲食関係の転職はほぼ壊滅的状況。

 

飲食業界に関わらず、
コロナによる経済状況悪化を理由に、

企業から採用内定を取り消された
学生たちも続出しています。

 

このような状況下での転職は、
本当に厳しいですね。

 

お子さんがまだ小学生で
小さいというパートであれば、

休校が解除されるまで、
お子さんと一緒に自宅にいれるので、

まだ多少のメリットがあり、
良いのかもしれません。

 

あっくん
自宅に一緒にいすぎて、親も子もお互いストレスが貯まり、親子関係にヒビが入ってる家庭もあるそうだとか。

 

しかし、上記以外のパートや
独身社員の方々は、

何の旨味もなければ、
家計に大打撃が続きます。

僕たち学校給食調理員は、

テレワーク (在宅勤務) が
不可能な職業です。

 

この状況が長丁場になればなるほど、

会社が倒産し、
職を失うリスクが高まります。

 

1日も早く国の対応が迫られています。

 

コロナウイルスに殺されるのか、

日本の経済破綻により殺されるのか、

 

どちらにせよ、
バットエンドしか見えてきません。

 

給食調理員を辞めて、
転職しようとお考えの方は、
こちらの記事をご覧下さい。

 

 


まとめ

学校は集団行動の多い特性上、

感染者が1人でも出れば、
2次感染、3次感染に

繋がっていく可能性が高いです。

そして、このままコロナが終息せず、
休校延長が続くようであれば、

ネット配信での授業が主流に
なっていきます。

こうなれば、子ども達は、
学校に登校することはなくなるので、

学校給食という存在は
不要になってしまいますね。

みんな、自宅で学習し、

学校給食の代わりに、
大手企業などの宅配弁当や、

冷凍食品が主流になっていくのが
予想されます。

 

自宅で1人で孤食になってしまう
子ども達も出てくることでしょう。

孤食が続けば、
子ども達の心身の発達に
深く関わってきます。

嫌いなものは食べず、
栄養が偏ったり、

1人で食事をすることで、
コミュニケーションが欠如し、

社会性や協調性の
低下も避けられません。

こんな悲しい事態には、
ならないと信じたいですが・・・

 

現状では、そんな結末しか
見えてきませんね。

 

もし、ワクチンが開発されたとしても、
副作用の検証など、

段階を積み重ねて、市場に
ワクチンが普及されるまで、

長い年月がかかります。

(最短でも1年はかかると言われてます)

 

本当に先が見えない闘いです。

 

最悪、今のような自粛生活が、

1~2年は続くかもしれない
覚悟しておくべきです。

 

そうならないためにも、

今、僕達にできることは、
感染拡大抑制に勤めること。

 

不要不急の外出は控える。
これが一番ですね。

 

1日も早くコロナ終息を願うばかりです。