スタミナ料理の「スタミナ」って、なに? スタミナの定義について徹底解説
夏になると飲食店でよく見かけるスタミナメニュー。
・スタミナ丼
・スタミナ炒め
・スタミナラーメン
ひとえにスタミナ丼と言えど、様々なタイプのスタミナ丼が存在します。
同じ名称なのに非常に統一感に欠けていますね。スタミナについて、考えたり、調べたりしていくうちに、結果、「スタミナとは一体何なのか?」さらに迷走してしまいました。
今回はスタミナについて、徹底的に調べさせてもらったので、詳しく解説させていただきます。
・スタミナについて (定義)
・スタミナに関係している栄養素
・スタミナ献立
目次
スタミナとは?
ねばり。持久力。精力。
身体活動、ストレス、疾病などに、長期間耐えるためのエネルギーや活力のこと。
これらのことをスタミナという言葉で表現されています。
スタミナをつけるためには、持久力を高めてくれる効果があるもの食べたり、不足すると疲労感を感じやすい栄養素を補うことが大切です。
では、実際にどんな栄養素や食材がスタミナに関係しているのか見ていきましょう。
スタミナが関係してる栄養素や食材について
実はスタミナにはこれらの食材に含まれる栄養素「たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2、鉄分」この4種類の栄養素がスタミナに深く関係しているのです。
たんぱく質
たんぱく質は臓器、筋肉、皮膚、骨や歯、毛髪や爪など、体を構成する要素として非常に重要な栄養素です。その他にも免疫機能を高めてくれたり、酵素やホルモンとして様々な機能を担っています。
◆たんぱく質が不足すると…
筋力・体力が落ちて、疲れやすくなります。さらに免疫機能の低下を引き起こし、風邪や感染症にかかりやすくなります。
◆たんぱく質を多く含む食品
【動物性のたんぱく質】
肉、魚、牛乳、チーズ、卵など
【植物性のたんぱく質】
大豆製品 (豆腐、納豆など)
ビタミンB1
ビタミンB1はごはん、パン、麺、などの糖質を含む食品をエネルギーにしてくれる栄養素です。
◆ビタミンB1が不足すると…
ピルビン酸という疲労物質が体内に貯まっていき、疲れやすくなります。
◆ビタミンB1を多く含む食品
豚ヒレ肉、豚もも肉、豚ロース、うなぎ、ごま、カシューナッツ、玄米、胚芽米、オクラなど
◆ビタミンB1の吸収をよくする食材
玉ねぎ、にんにく、にら、葱などに含まれるアリシンという成分はビタミンB1の吸収率を高めてくれます。
ビタミンB2
「発育のビタミン」とも呼ばれるビタミンB2は糖質、脂質、たんぱく質がエネルギーに代わる際に必要な栄養素です。
◆ビタミンB2が不足すると…
だるく疲れやすい身体になったり、成長障害を起こします。口内炎、肌が荒れるなど皮膚や粘膜にも影響を及ぼします。
◆ビタミンB2を多く含む食品
レバー類、牛乳、卵、ウナギ、カレイ、ノリ、ワカメ、納豆など
鉄分
鉄はヘモグロビンを生成するための栄養素です。ヘモグロビンは血液中の血色素であり、酸素を全身に運んでくれる大切な役目を持っています。
◆鉄分が不足すると…
酸素が身体全身に行きわたらず、持久力が低下し疲労感に繋がります。さらに悪化すると鉄欠乏性貧血に陥ります。
◆鉄を多く含む食品
ひじき、貝類、大豆製品、小松菜、ほうれん草、カツオ、レバーや赤身肉
食品中に含まれる鉄分は、肉や魚などの動物性食品に多く含まれるヘム鉄と、植物性食品に多く含まれる非ヘム鉄の2種類があります。
スタミナ料理の定義は?
スタミナ料理の定義は定まってません。
ニンニクを多く使われた肉料理というのが一般的なスタミナ料理のイメージに統一されているようです。
スタミナ丼
ごはんの上にニンニクベースで味付けした豚肉や玉ねぎ、ニラ等の野菜炒めを盛付けて、真ん中に卵黄をのせた丼。
スタミナ炒め
豚肉とたっぷり野菜 (ニラ、キャベツ、玉ねぎ、ピーマン、もやし等) でにんにく醤油ベースの味付けで炒めたもの。
ニラと豚肉という組み合わせは、疲労回復効果が期待できます。
スタミナラーメン
醤油ラーメンにレバーやキャベツなどをベースにした甘辛い餡をかけたもの。
スタミナライス
ライスの上にトンカツを載せ、野菜炒めをかけた後、目玉焼きまたは生卵をトッピングした料理。
ちなみにスタミナドリンクとは?
肉体的・精神的疲労の軽減・回復用の、ビタミンなどを配合した飲み物。栄養ドリンクとも言われます。
それでは、なぜニンニクがスタミナのイメージが強いのか?
上記の定義から、【にんにく=スタミナ】ということになるわけですが、実はにんにくの「独特の香り」こそがスタミナの素だとされています。その匂い成分がアリシンという栄養素になります。アリシンは体内に入ると、食事から摂った糖質をエネルギーに変える役割をするビタミンB1と結びつき、体への吸収率を高めてくれます。
にんにくを食べるとスタミナがつくと言われている最大の理由は、にんにくのアリシンによって、ビタミンB1を効率的に吸収し、糖質のエネルギー代謝を活性化させるということからきているのです。
また他にもニンニクには、免疫力アップ、血流改善、殺菌作用などもあり、健康維持には欠かせない食材とされています。
夏場に食べたいスタミナ献立
【ニンニク+豚肉】
豚肉にはビタミンB1がたくさん含まれています。ニンニクの有効成分「アリシン」と豚肉のビタミンB1は相性が良く、疲労回復効果アップに繋がります。
豚肉のニンニクしょうゆ漬け焼き
豚こまのスタミナ炒め
豚肉とにんにくのスタミナ炒め
【ニンニク+卵黄】
卵黄に多く含まれるビタミンEは、ニンニクとの組み合わせで、より高い抗酸化作用が期待できます。さらに免疫力増強、美容や冷え性改善効果も期待できます。
たまごとトマトのガーリック炒め
卵黄のニンニク醤油漬
【ニンニク+玄米】
胚芽部分の多い玄米には、ビタミンB1が豊富に含まれています。豚肉と同様、にんにく料理と玄米を摂ることにより、エネルギー代謝がよくなり、疲労回復効果が期待できます。
玄米のガーリックライス
ガッパオ風玄米チャーハン
【ニンニク+豚肉+卵黄】
がっつりスタミナ!すた丼
まとめ
夏場の暑さにバテないため、寒い冬に風邪を引かないためにも、年間を通してスタミナをつけるということは大切です。
スタミナをつけるためにも、タンパク質、鉄分、ビタミンB1、ビタミンB2などの栄養素を含む食材をバランス良く食べるように心掛けましょう。
スタミナ料理をガッツリ食べて、暑さにもコロナウイルスにも負けないカラダづくりを心掛けましょう!
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