給食パートの悩み「手荒れ」の対策とは?おすすめハンドクリームがこちら!

手荒れ対策はしていますか?

 

給食調理員は、1日に何十回と手洗いをして、アルコールや逆性石けんを使用して、消毒しなければなりません。

 


手洗いについてはこちらの記事をご覧下さい。


↑こちらの手洗いにより、この仕事をしていると手荒れで苦しむ方々をよく見かけます。

 

過去に肌が弱く、手荒れが原因でやむなく退職していく人もいました。

本記事をご覧の方も、

「給食・手荒れ・ハンドクリーム」

これらのワードをネット検索して、僕のブログに辿り着いた方もいるのではないでしょうか?

今回はそんな方々の悩みを少しでも減らせるように【学校給食の手荒れ対策】について、まとめてみましたので詳しく解説していきます。

 

本記事の内容

・学校給食の手荒れ対策

・調理員おすすめハンドクリーム




手荒れについて

まずは手荒れについて、理解を深めましょう。

 

手荒れ (別名:手湿疹)

乾燥やアレルギーなどの原因により、手指の皮膚バリア機能が低下し、皮膚が荒れること。特に冬になると、寒さや乾燥により手の皮膚の新陳代謝が低下し、皮膚のバリア機能が弱まります。

 

あっくん
給食調理員に限らず、家庭で水仕事の多い主婦も冬場は手荒れがひどくなり、辛い時期になります。

 

 


手荒れの原因は? なぜ手荒れは起こるのか?

主な手荒れの原因は下記の2つになります。

 

①寒い時期による乾燥によるもの

寒くなると気温や湿度が下がります。それにより、新陳代謝の低下が起こり、皮脂の分泌が少なくなります。これが手荒れの原因に繋がります。


冬の給食室は極寒です。寒さ対策について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。


 

②水仕事や手洗いによるもの

寒い時期に食器洗いや手洗いで汚れを落とす際、同時に手の表皮の脂質まで落としてしまいます。脂質 (皮脂層) は皮膚を守るために欠かせないものなので、脂質が足りなくなると肌トラブルが起きやすくなるのです。この脂質は「洗剤+お湯」により、さらに落ちやすい環境下になります。食器用洗剤は高い洗浄能力がゆえに、食器についた油汚れと一緒に手の皮膚の皮脂膜まで落としてしまっているのです。そして、水よりもお湯の方が油汚れが落ちやすいように、皮脂も同様に落ちやすいので要注意です。

 

あっくん
冬場などで温かいお湯を用いて、食器洗いなどをすると必要な皮脂が全て失われてしまうということですね。

 

また、手洗い後に行われるアルコール消毒は、アルコールが揮発する際に皮膚の水分も一緒に失われてしまうため、手の乾燥を引き起こし、これが手荒れの原因に繋がります。

 

 

あっくん
手の皮脂や細菌を落としてしまうと、人間が本来もっている皮膚のバリア機能【皮脂膜】も無くしてしまうことになるわけですね。

 

 

皮脂膜について

皮膚の表面は「皮脂膜」外部からの刺激や乾燥から守られています。この皮脂膜は皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗が混ざり合い乳化して作られます。

 

 


手荒れが原因で食中毒になることも?

手の傷や手荒れの部分には、通常よりも多くの黄色ブドウ球菌が存在する可能性が高いです。

 

黄色ブドウ球菌とは?

人や動物の傷口(特に化膿しているもの)をはじめ、手指・鼻・のど・耳・皮膚などに広く生息。健康な人の20〜30%が保菌していると言われています。

 

あっくん
手荒れもひどくなると、ひびわれ、あかぎれとなり、炎症を起こして痛くなります。その痛みの部分には黄色ブドウ球菌が存在していると思って下さい。

 

黄色ブドウ球菌が食品中で増殖する時、熱・乾燥・胃酸・消化酵素に強い「エンテロトキシン」という毒素を作ります。

毒素は加熱では破壊できないため、調理済食品の取り扱いには充分に気をつける必要があります。

 

黄色ブドウ球菌のよる食中毒


【主な症状】
激しい吐き気・嘔吐・下痢・腹痛など。

【潜伏期間】
30分〜6時間 (短時間で発症します)

 

手の状態がよくない時は、素手で直接、加熱後の食品や調理器具に触れないように気をつけましょう。

 

 


現場内で気をつける手荒れ対策とは?

 

ゴム手袋で手荒れになるので要注意

皆さんの現場でも必ずある手袋。

ニトリル製のゴム手袋を使用している現場は多いのではないでしょうか?

こちらの手袋の粉で手荒れを起こす方もたまにいらっしゃいます。

素材が同じ使い捨て手袋の中でも、「粉あり、粉付き」、「粉なし、パウダーフリー」など、手袋の内側に粉が付いたものと付いていないものがあります。

粉あり 使い捨て手袋 (パウダー付)

使い捨て手袋の粉(パウダー)は、とうもろこし由来のコーンスターチで、食品にも使われる安全なものです。パウダー粉が使い捨て手袋の着脱をスムーズにしてくれます。ただし、粉でかぶれ、かゆみを生じることがあります。

 

粉なし 使い捨て手袋 (パウダーフリー)

パウダーフリーとは、「粉なし」の意味で、手袋内面に粉を付けているタイプ「パウダー付き」に対して、手袋内面に加工を施し、粉がなくても着脱しやすくしたタイプを指します。

ただし、こちらの手袋は少しでも手が湿っているとなかなか手袋が装着できず、無理につけようとすると破損してしまったりするので、急いでいる時などはイライラします。

 

洗浄時に温かいお湯を使うのを避ける

水で洗えとは言いませんが、高温すぎると手の皮脂が落ちやすいので手荒れの原因に繋がります。
冬場は寒いので、熱いお湯の中ですずぎたくなる気持ちもわかりますが、ぬるま湯にするのが無難です。

 

最低限の洗剤量で洗浄する

油汚れが落ちる最低限の洗剤量を使用するように心掛けましょう。食器や食缶についた油汚れがひどいからって、大量の洗剤を使用すれば、手の皮脂まで、落としてしまいます。多少の油汚れなら、洗浄機にかけて、熱風庫保管庫に入れれば、ほぼ落ちます。その代わり、熱風庫の底面が油でベタベタになるかもしれませんが…

 

手に潤いと保湿をあたえる

手荒れの予防や治療では、保湿させることが最も重要です。

 

あっくん
仕事後やお風呂後、就寝前、これらのタイミングで保湿させましょう。

 

化粧水などで皮膚に潤いを与えたあとに、保湿クリームを塗るのがオススメです。

 

就寝前は保湿クリームを手によく塗り込んで、綿の手袋をして寝ると、さら保湿効果が高まります。

 

 


ハンドクリームについて

 

あっくん
様々なハンドクリームが販売されていますが、結局どれを使えばいいのか?悩んでしまいますよね。

 

ハンドクリームって、実は商品ごとに成分が全く違います。

それぞれ、自分の手の乾燥具合で選び方が変わるし、自分に合う成分や合わない成分もあるかと思います。

まずは「どの乾燥に、どの成分がよいのか?」これらを正しく理解して、ハンドクリームの知識を深めましょう。

 


ハンドクリームに含まれる成分について

 

ヒアルロン酸

優れた保水作用があり細胞と細胞の間で水を保持し細胞に適度な潤いを与えています。

 

シアバター

シアの木の実の種から採れる天然の植物油脂。シアバターには、肌の保湿や保護、再生する力が期待できます。

 

グリセリン

すぐれた吸湿性が特徴のグリセリン。グリセリンはヒアルロン酸と相性が良く、「水分を掴む」グリセリンの働きと「水分を抱え込む」ヒアルロン酸の働きにより、高い保湿効果を得られます。

 

セラミド

人の皮膚にある細胞間脂質の半分を占めるのがセラミドです。細胞間脂質は、水分を蓄えて、肌を保湿したり、外部刺激から肌内部を守る働きをしてくれてます。

 

尿素

尿素は水と相性が良く潤いを保つ効果に優れています。また、ゴワゴワ角質や固くなってしまった肌をツルツルにする作用も持ち併せています。

 

ビタミンE

美肌に欠かせない成分であるビタミンE。ビタミンEは肌を修復し、ターンオーバーを促してくれるので、美肌効果が期待できます。

 

ビタミンC

肌への刺激が少なく、美肌効果を発揮する成分のビタミンC。日焼けによるシミにも効果的です。

 

 


給食調理員に人気のハンドクリームについて

 


【薬用タイプのハンドクリーム】

ちなみに僕の現場のパートが使用してる 人気No1 のハンドクリームがこちらの薬用タイプの商品でした↓

 

あっくん
安価で買いやすく、給食のような水仕事が多く、手荒れで悩んでる方には嬉しい薬用タイプのハンドクリームです。

 

その他にも薬用タイプであれば、ユースキン!

手肌のひび割れやあかぎれに効果が期待できる4種類もの薬用有効成分が配合されています。クリームはこっくりとした少し硬めのテクスチャー。

 

 


【固くなった肌にオススメ尿素配合タイプ】

角質を柔らかくする成分「尿素」が、堅くなった手肌をなめらかに導きます。角質が柔らかくなることでクリームが奥まで浸透しやすくなります。

 

 


【高保湿タイプのハンドクリーム】

日中は上記の安価なハンドクリームを使用して、就寝前には少しリッチな高保湿タイプのハンドクリームを使用するなど、使い分けるのもオススメです。

あきらめかけていた乾燥症状に高い保湿効果を発揮する、ドライスキンの方のための皮膚保護保湿シリーズです。こちらの商品はAmazon等の口コミでも高評価で、これをつけて肌トラブルが改善されたという方が多いです。

 

あっくん
自分に合ったハンドクリームが見つかるといいですね。

 

 


まとめ

今回は学校給食で従事する方の悩みの種。手荒れについて解説していきました。

 

冬場は乾燥するだけでなく、代謝が低下するので特に手に悪い季節といえます。

それに加え、学校給食の仕事では繰り返し行われる手洗いや洗浄作業により、日々、手の皮膚には負担がかかりっぱなしの状態が続いています。

手荒れを起こさないためにも、仕事中にもできる対策「最低限の洗剤の使用・熱湯の使用は避ける等」を実践するように心掛けましょう。

もちろん、仕事後は保湿クリームでの手のケアを忘れずにして下さい。

手荒れによる「ひびわれ、あかぎれ」は学校給食調理員にとって致命的です。傷口には、黄色ブドウ球菌が存在するので、食中毒の原因になりかねません。

手荒れ対策は早めの予防が大切ですね。