八宝菜と中華丼の違いは?給食での美味しい八宝菜の作り方やレシピも解説
麦ごはん 牛乳 八宝菜 大根の中華和え
今回は「八宝菜」について、詳しく解説していきます。
・各献立に関する解説とポイント
・八宝菜と中華丼の違いについて
・「八宝菜」のレシピ内容
八宝菜
中華料理の定番!
たっぷり野菜で栄養満点の八宝菜。
「八宝菜」とは?
中華料理の広東料理に分類されるトロミのある炒め物。
別名では「五目うま煮」とも呼ばれますが、世間一般では八宝菜の方が聞き慣れているかと思います。
八宝菜は8種類の食材が入っているから、八宝菜と呼ばれているのではありません。
八宝菜の「八」は「8種類」という意味ではなく、「多くの・たくさんの」という意味で使用されてます。
八宝菜に使用される食材は?
八宝菜を作るにあたり、特にこれという決まった食材はありませんが、定番の食材がこちらになります。
豚肉
基本は豚肉のこま切れ肉を使用します。牛肉にしても牛の旨味が出てオススメです。ハムも入れる方もいますが、この場合はあっさりした八宝菜に仕上がります。
エビ・イカ
八宝菜にエビやイカの魚介類は忘れなれない存在です。魚介の旨味を引き出しましょう。エビやイカが使用できない場合はオイスターソースを多めに使うと良いです。
生姜
たいていは生姜ですが、にんにくが入る八宝菜もあります。
椎茸・キクラゲ
椎茸やキクラゲなどが入ることにより、八宝菜の雰囲気がグンと出ます。
たけのこ
タケノコは大きめの短冊に切ったら、軽く下茹ですると白い粉(チロシン)や酸味がなくなるのでオススメ。
たまねぎ
程々の厚み(7〜8mm)に切ることで食感を味わうことができます。
にんじん
切り方を中華切りにするだけで、中華っぽくなるので、オススメです。
ピーマン
ピーマンは茹でるか多めの油で炒める苦味を減らせてオススメです。
白菜
八宝菜と言えば、白菜になりますが、キャベツで代用しても美味しくてオススメです。
チンゲン菜
本日の給食ではチンゲン菜の代わりに小松菜を使用しました。
絹さや
彩りに欠かせない絹さやになりますが、子どもたちからは嫌われます。
ヤングコーン
給食で使用されることはないのかもしれませんが、お店の八宝菜にはヤングコーンが入ってます。
「八宝菜」と「中華丼」の違いは?
結論から言わせてもらうと、両者はほぼ同じもので、「ごはんの上に餡がかけられてるかどうか」が最大の違いになります。
また、味付けは中華丼の方がごはんが進むように濃い目に味付けされます。対する八宝菜は具材である素材の味をいかすため、薄味で色味も透明で薄くなる傾向があります。
中華うま煮について
中華料理屋に行って、メニューを見ると、「うま煮」と言うメニューがあるのをご存知でしょうか?
中華料理屋の「うま煮」とは、スープで具材を煮含めて、片栗粉でとろみをつけた料理全般の事を指します。
うま煮=八宝菜=中華丼の具
という解釈でOKということになります。
八宝菜丼はないが、八宝飯は存在する
上海料理に八宝飯(はっぽうはん)と呼ばれるお祝いの席によく登場する料理があります。
字からは八宝菜系の料理をイメージしてしまうのですが、全くの別物。八宝飯は甘いデザート的な点心になります。
蒸したもち米の中にこしあんが入っていて、干し棗などのドライフルーツや蓮の実などの種実類がトッピングされます。
大量調理時の八宝菜のポイント
それでは、八宝菜の大量調理時のポイントを見ていきましょう。
★手早く作る
1釜350食作るのに30分程で仕上がりました。中華なので、手際よく調理していきましょう。
★えびやイカを小さくしない
エビは70%が水分でできているので、加熱すればするほど、縮み小さくなります。小麦粉や片栗粉などをまぶして、コーティングすれば、加熱しても小さくなりにくいです。逆算して、エビの加熱時間に気をつけましょう。しっかり中心温度も確認しましょう。
★餡の濃度は強めに
調理終了してクラスでこどもが食べるまでに、あんが緩くなります。釜の中でちょうど良いトロミに仕上げるのではなく、気持ち強めに仕上げましょう。八宝菜は野菜がたっぷり入っているので、仕上げた後も野菜から出てくる水分により、あんが緩くなってしまいます。
八宝菜のレシピ
【八宝菜 1人分の分量 g 】
豚肉・・・・・・・20
うずら卵・・・・・20
いか・・・・・・・10
えび・・・・・・・10
酒・・・・・・・・・2
白菜・・・・・・・40
たまねぎ・・・・・30
もやし・・・・・・20
にんじん・・・・・10
小松菜・・・・・・・8
生姜・・・・・・・0.5
炒め油・・・・・・・1
しょうゆ・・・・・・1
砂糖・・・・・・・0.3
酒・・・・・・・・0.5
塩・・・・・・・・・1
こしょう・・・・0.02
ごま油・・・・・・0.2
でんぷん・・・・・・3
スープ・・・・・・25
※実際に作った給食とは分量をアレンジしてます。
中華丼についてはこちらの記事をご覧ください。
大根の中華和え
大根がたっぷり入った中華和えになります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません