【ひな祭り献立】給食の『菜の花寿司』の作り方・レシピを徹底解説!
菜の花寿司 牛乳 すまし汁 桃ゼリー
・各献立に関する解説とポイント
・雛祭り (ひなまつり) について
・『菜の花寿司』『桃ゼリー』のレシピ情報
菜の花寿司
菜の花のほろ苦さで、春の雰囲気が漂う
『菜の花寿司』
彩りも鮮やかで、ひな祭りにピッタリのちらし寿司です。
『ひな祭り』とは?
女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事。
ひな人形に桜や橘、桃の花などの飾り、雛あられや菱餅などを供え、白酒やちらし寿司などの飲食を楽しむ節句祭りです。
『ひな祭り』はいつから行われているの?
平安時代の京都で、貴族の子女の『遊びごと』として、行われていたという記録があります。
初めは儀式ではなく遊びであり、雛祭りが『ひなあそび』とも呼ばれるのは、そのためです。
現在の私達の知っている、桃の節句に雛壇を飾るようになったり、白酒が楽しまれるようになったのは江戸時代になってからのこと。
江戸時代になり、女子の「人形遊び」と節物の「節句の儀式」と結びつき、全国に広まり飾られるようになりました。
『ひな祭り』には食べると縁起の良いものとは?
ちらし寿司
ひな祭りのご馳走の定番と言えば、ちらし寿司。
実はちらし寿司自体に、ひな祭りに食べる理由はありません。
大事なのは、ちらし寿司の『具』です。
●エビ
長寿を表す
●蓮根 (れんこん)
将来の見通しがきく
●豆
まめに働けるようになる
●菜の花
春の雰囲気を感じられる
ハマグリのお吸い物
ハマグリのような二枚貝の貝殻は、対のものでなければぴったりと合わせることができません。
ハマグリは仲の良い夫婦を表す象徴となりました。
女の子の誕生を祝うひな祭りに、ハマグリを食べるのは、一生、一人の人と仲良く添い遂げるように願いを込められているからです。
ひなあられ
『ひな祭り』に、ひなあられが食べられるようになったのは江戸時代に流行したという『雛の国見せ』という行事が関係しているそうです。
その際に菱餅を屋外でも食べられるようにと、砕いて持っていったのが、『ひなあられ』の始まりと言われています。
白酒 (甘酒)
白酒と甘酒には違いがあります。
白酒はアルコールが含まれているので、こどもが飲んではいけません。
白酒はみりんや焼酎などに、蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のことを言います。
甘酒は、ご飯などに米こうじを混ぜて保温し、お米のデンプンを糖化させたもので、アルコール分をほとんど含まない飲み物です。
①大蛇を宿してしまった女性が、3月3日に白酒を飲んだら胎内の大蛇を退治することができたという説
②女性の厄払いのために白酒を飲むようになったという説
③江戸で女性に人気だった白酒が、桃の節句の日にあるお店で売り出されると、それが大人気になったという説。
ひし餅
ひし餅の起源は古代中国の節句で食べていた母子草のお餅になります。
母子草のお餅には「母と子が健やかであるように」という願いがこめられています。
これが日本に伝わり、「よもぎ餅」になります。
江戸時代になると菱を入れた白い餅が加わり、明治時代にクチナシを入れた赤い餅が加わって3色となりました。
ひし餅の3色の色には、下記の意味がこめられています。
桃色(赤):赤は魔よけの色。赤いクチナシの実には解毒作用があると言われる。
白:子孫繁栄、長寿、純潔を願う。
緑:強い香りで厄除け効果がある「よもぎ」。健やかな成長を願う。
これらの3色を重ねることで、「ひし餅」は春の情景を連想させています。
下から緑・白・桃色の順番
「雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている情景」
現在、この3色はひな祭りカラーとして定着されています。
菱餅風3色ゼリー
・いちごミルクゼリー
・ミルクゼリー
・抹茶ミルクゼリー
それでは、大量調理の「菜の花寿司」のポイントを解説していきます。
★酢飯
ごはんが炊けたら、すし酢を全体に回しかけ、しゃもじでご飯を切るように混ぜ、酢飯を作ります。
★さけそぼろ
さけに骨がないか、よく検品します。ごはんに馴染みやすいように、しっとりめに仕上げます。
菜花は衛生的に茹で、水冷して色止め。最後に混ぜるだけにします。(菜花の色を綺麗に仕上げましょう)
★たまごそぼろ
給食では、1釜で1回10kg程度が炒りたまごの量の目安です。まずは釜に油を入れて、よく熱し、一気に入れて、混ぜていきます。卵が固まり始めたところからが頑張りどころです。中心温度を確認したら、釜からタライにあけて、手早く冷まします。
卵の変色防止にもなり、固まりができにくくなります。
菜の花寿司のレシピ
【菜の花寿司 1人分の分量 g 】
【酢めし】
ごはん・・・・170
酢・・・・・・・・9
砂糖・・・・・・4.5
塩・・・・・・・0.8
【さけそぼろ】
さけ・・・・・・40
凍りどうふ・・・・2
菜の花・・・・・10
にんじん・・・・・8
ごま・・・・・・・1
砂糖・・・・・・0.5
酒・・・・・・・・1
塩・・・・・・0.5~1
水・・・・・・・・5
【たまごそぼろ】
鶏卵・・・・・・20
炒め油・・・・・・1
砂糖・・・・・・・2
塩・・・・・・0.05
※実際に作った給食とは分量をアレンジしてます。
すまし汁
すまし汁です。
本来はハマグリなどが入ると良いのですが、取り扱いなどの衛生面から、二枚貝は大量調理での使用に不向きなのと、時期も時期ですので、使用は控えています。
お祝いという想いを込めて、代わりに紅白はんぺんを使用しています。
すまし汁と言えば、美味しい出し汁を取ることが何よりも大事です。
給食の出し汁に関する記事はこちらをご覧下さい。
ももゼリー
桃 (ピーチ) ゼリーです。
『ひなまつり』は桃の節句とも言われているように、桃の花を雛壇に飾るということで有名です。
昔は『ひなまつり』を桃の花が咲く頃に、行っていました。
その習慣が現在も残っています。
それでは、なぜ桃なのか?
桃には魔よけや厄除けをしてくれる力があるといわれているからです。
★規定の水で寒天をよく煮溶かす
★ゼリーがしっかり固まるか確認してから、カップに注いでいく
桃ゼリーのレシピ
【桃ゼリー 1人分の分量 g 】
桃ジュース・・・・50
砂糖・・・・・・・・5
寒天・・・・・・・0.5
水・・・・・・・・20
※実際に作った給食とは分量をアレンジしてます。
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