学校給食 カレーライスの美味しい作り方やレシピを徹底解説!
胚芽ごはん 牛乳 ポークカレー わかめサラダ バナナ
本日の給食は、みんな大好きなカレーです。
カレーに関する情報や、懐かしの給食カレーの作り方やポイント、レシピをわかりやすく解説していきます。
・各献立に関する解説とポイント
・カレーについて
・給食のカレーライスのレシピ情報
ポークカレー
こどもから大人まで世代共通で
人気のカレーライス。
ルウから手作り、心温まる・どこか懐かしの
学校給食のカレーは
大人になっても忘れられず、
また食べたいという方々も。
カレーは日本の国民食
不動の国民食として、地位を獲得しているカレー。
ある統計によると、日本人は1年間の間に約80回もカレーを食べているというデータがあります。
これは週に1~2回は、カレーを食べている計算になります。
そんな日本の国民食とまでなったカレーの由来について解説していきます。
カレーの由来について
ヨーロッパや北米、中南米、アフリカ、オセアニアなど、現在、世界中で根強いカレー文化があります。
そんな世界中から愛されているカレーですが、なんでカレーという名前なのかご存じですか?
カレーの由来について、少し調べてみたので解説していきます。
まず、カレー発祥の地、インドではカレーという料理は存在しません。
私達がカレーと呼んでいる物は、インドでは【香辛料やハーブを使った汁状の料理】を表す単語にしか過ぎないのです。
そして、カレーの由来については、今、現在も詳しい事は解明しておらず、多くの説が溢れています。
●ヒンズー語 → 【ターカリー】
『香りの良いもの』を意味する。この言葉が由来という説。
●タミール語 → 【カリ】
『ご飯にかける汁状の料理』を意味する。この言葉が由来という説。
●インド北部の古い料理【カディ】が由来という説。
『インド料理給食』について、詳しく解説した記事があります。宜しければ、こちらの記事をご覧下さい。
学校給食のカレーライスとは?
カレーは入れる具材は何でもOK、栄養に優れて、調理も楽なので、集団食や給食に非常に向いています。
そんな大量調理向きのカレーですが、学校給食でカレーが登場したのは、第二次世界大戦後になります。
初めの頃は、カレーライスではなく、カレーシチューとして、パンやソフト麺の組み合わせで提供されていました。
カレーライスとして、給食に出るようになったのは、1976年以降の米飯給食が開始されてからです。
学校給食の歴史について、詳しく解説した記事がありますので、宜しければこちらをご覧下さい。
1月22日は『カレーライスの日』
1982年 (昭和57年) の話になります。
全国学校栄養士協議会で、学校給食記念日でもある1月22日は、
【全国統一献立日】
にしようという企画がされました。
『この日の全国で出される学校給食の献立内容を統一しよう』
という企画内容でした。
それでは何を作って、統一するか?
となったときに、当時、全国の学校給食で絶大な人気を誇っていた『カレーライス』が選ばれました。
しかし、この一斉にカレーを提供するという計画、実際には一部の学校だけの実施に留まってしまいました。
当時、小学校、中学校の全国の児童数は、約1,700万人程でした。
提供できたのは、半数の約800万人でした。
以後、この1月22日が『カレーの日』とされるようになり、全日本カレー工業協同組合に属している各社は、1月22日の『カレーの日』になると、イベントやキャンペーンを毎年、開催しています。
【学校給食で実際に作ったカレー】
トマトベース・チキンたっぷりカレー
夏に食べたい・夏野菜カレー
秋に食べたい・秋茄子カレー
そば屋の和風カレー
インドの豆カレー
カレーに入れるお肉ランキング
牛肉、豚肉、鶏肉、
あなたはご家庭でどの肉を使用してますか?
意外にも1位に輝いたのは、こちらのお肉です!!!
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
一晩寝かせたカレーがおいしくなる理由とは?
①具材のもつ旨み成分や甘み成分がカレーのルウに溶けだしコクがUPするから。
②カレーのスパイスは、余熱で、じっくりと加熱させることで、熟成された奥深い香りと風味になるから。
この2点が一晩寝かせたカレーが美味しい最大の理由です。
一晩寝かせたカレーは美味しいということはご理解いただけたと思いますが、保存方法に気をつけないと、食中毒になってしまいます。
一晩寝かせたカレーは食中毒になりやすい?
カレーを寝かせている間に、ウェルシュ菌という食中毒を引き起こす菌が増殖する可能性があります。
給食で繁殖しやすい食中毒菌です。
厄介なのが、ウェルシュ菌が作る芽胞。
この芽胞が作られると、100℃、6時間以上、加熱しないとウェルシュ菌は死滅しません。
ウェルシュ菌
人や動物の腸内、土壌や下水、肉、魚、野菜にも付着している常在菌です。発症にいたるには、多量の菌が必要で、空気が苦手なのもウェルシュ菌の特徴。
調理中はよくかき混ぜ、鍋底にも空気を送りながら加熱する。
調理後は早めに食べきり、室温で放置せずに手早く粗熱を取って、冷蔵庫に保存する。
※底の浅い容器などに移し替え、小分けすると早く冷えます。
常温では保存せず、冷蔵庫や冷凍庫で保管する。
その他の食中毒に関する記事はこちらをご覧下さい。
カレーの隠し味に入れると良いものは?
本日の給食では入ってませんが、ご家庭で作るときに、隠し味にオススメなものを紹介します。
チョコ・ココア・インスタントコーヒー
キレのある苦味が深みやコクが生み出し、プロが手間暇かけて、作ったような本格カレーに大変身。
くだもの・砂糖
りんご、バナナ、砂糖を入れると、まろやかさがUPします。
牛乳やチーズ
マイルド感が出ます。
オイスターソース
風味、旨味、コクが生まれ、隠し味では人気の調味料。
それでは、給食のカレーの作り方やポイントについて解説していきます。
学校給食のカレーの作り手順
①手作りルウを作る
目安時間:30~40分程
※ルウの作り方は下記で詳しく解説しています。
②玉ねぎは使用量の半分をアメ玉にします
目安時間:60分以上
※アメ玉の作り方は下記で詳しく解説しています。
③油を熱し、にんにく、生姜を入れて、香りを出し、肉を炒めていきます。
(にんにく、生姜は焦げやすいので注意)
④肉に半分ぐらい火が入ったら、カレー粉を入れて、たまねぎ、にんじんを炒めます。
⑤油がある程度、回ったら、水分を入れ、湧かして、アクを軽く取ります。
人参に8割程、火が入ったら、じゃがいもを入れます。
(煮崩れ防止のために、じゃがいもを炒める場合もあります)
⑥じゃがいもに8割、火が入ったら、アメ玉、調味料を入れて、ルウを入れます。
(ルウを入れてからも、煮込みますので、ここでは、じゃがいもの固さは少し固いかな程度にしときます)
⑦弱火~中火でコトコトよく煮込む。
(約15分程度、煮込みます。ルウが馴染んできます)
手作りルウやアメ玉などが手間がかかりますが、それ以外はご家庭の調理方法とあまり変わりません。
大量調理・給食のカレー作りのポイント
★ルウ作り
ルウは時間をかけて、しっかりとブラウンにします。
(目安時間:40分~60分)
油とバターを入れて、しっかりバターが溶けたら、小麦粉を一気に入れます。
小麦粉はザルなどに振るわなくてもOK。途中でダマはなくなります。
弱火~中火の間で、焦げないように混ぜていきます。
ルウの粉っぽさがなくなり、照りが出てきます。
濃度も緩くなってきます。
火を上げて、少し攻めます。焦がさないようにブラウンに仕上げます。
カレー粉を入れたら、火を止めて、5分程、混ぜてカレー粉を馴染ませます。
★玉ねぎは半分アメ玉 (あめ色玉ねぎ)
薄くスライスした玉ねぎを、しっかりと炒めていきます。
(目安時間:60分以上)
アメ玉の時短テクニックとして、初めのうちは水を少量入れながら、炒めていくと楽に作れてオススメです。
給食のカレーに入るお肉が厚めで柔らかくしたいときの調理法
肉が分厚い場合は2時間程コトコト別煮すると柔らかく食べれてオススメ。
別煮が大変な場合は、肉を炒めて、水分を入れて、ルウを入れる前まで、コトコト柔らかくよく煮込みましょう。
お肉の組織は、弱火で長い時間をかけて煮込むことで、とろけるように柔らかくなります。
ポークカレーのレシピ
【ポークカレー 1人分の分量 g 】
豚肉・・・・・・・30
じゃがいも・・・・40
たまねぎ・・・・・60
にんじん・・・・・15
炒め油・・・・・・・1
しょうが・・・・・0.3
にんにく・・・・・0.3
油・・・・・・・・・4
バター・・・・・・・3
小麦粉・・・・・・・8
カレー粉・・・・・・1
ケチャップ・・・・・2
中濃ソース・・・・・2
しょうゆ・・・・・・3
塩・・・・・・・・・1
スープ・・・・・・80
※実際に作った給食とは分量をアレンジしてます。
本格的な香辛料を使用する学校もあり?!
栄養士さんの献立によっては、本格的な香辛料を使う場合もあります。
【香りのスパイス】
・クミン
・カルダモン
・シナモン
・ナツメグ
・クローブ
・オールスパイス
・ローレル
・コリアンダー
・ガラムマサラ
【色のスパイス】
・ターメリック
【辛さのスパイス】
・カイエンペッパー
香辛料を入れるタイミングは、基本的にアメ玉を作っている途中がベスト。
ターメリックはよく加熱すれば、独特の粉臭さはなくなります。
ガラムマサラは香りが飛びやすいので、カレーが仕上がる直前に入れます。
大規模になると、カレーフレーク
1,000食以上の規模になってくると、市販のカレーフレークを使用して、給食のカレーを作っている現場もあります。
粉状なので、ダマになりにくいので、大量調理に向いています。
手作り感がなく、寂しいですが、誰が作っても、安定感は抜群。
いつもご家庭で使用している市販ルウをこちらのカレーフレークに変えるだけで、ご家庭でも簡単に給食のカレーを再現することができるので、試す価値ありです。
わかめサラダ
わかめサラダです。
キャベツ、きゅうり、わかめが入ります。
バナナ
バナナは栄養が豊富で、1年中、手頃な価格で食べられる果物です。
現在、日本のバナナの8~9割はフィリピン産です。
バナナの黒い斑点のことを、シュガースポットと言い、これが食べ頃の合図になります。
まとめ
いかがでしょうか。
一見、単純で簡単そうなカレーですが、給食のカレーは色々と手間をかけて、調理員さんによって作られているのです。
この記事をご覧になって、学校の給食が美味しい理由が、なんとなく理解できてくれたのであれば、幸いです。
ぜひ、ご家庭でも、給食のカレー作り、チャレンジしてみてくださいね。
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